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『？』


　水戸さんは止まった。


　振り向くと、水戸さんは驚いた。


　自分がいるではないか。


『なﾟっと^うﾞくﾟさ"（え、わたし？）』


「えっ!?　なんと言ったの？」


　同じ自分でも、姿だけだった。


「私の言うことわかる？」


　水戸さんは頷いた。


「私は、この世界のあなた。木戸と言います」


『野ﾞ糞ﾟ（木戸さんですね）』


「なぜでしょ？　なんとなく、ハンマーで殴りたい」


　気持ちはわかった。


「まあ、いいわ。私の言うことを聞いて。これから、私はこの世界のピンチを救いにバスに乗って行かなきゃならないの。あなたは、私と離れた瞬間、元にもどれます」


　意味がわからなかった。なぜ、ピンチを救うのに、バスに乗らなきゃならないのか？


「とにかく、そのセグウェイは、この先、とても役立つことがあるから。よく覚えておいてね」


　水戸さんは頭をひねった。


　セグウェイが、なんのことか乗っていたくせにわからなかった。


「あの、あんたが乗ってた、これがセグウェイ。わかる？」