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第4章 初勤務

「私、主の馬場亜弥(ばばあや)と申します」


 日本語喋れるなら、普通に喋れや……と水戸さんは言ったが、二人には『に゚か゚こ^く~ごほ'う゚そ~う゚』としか聞こえない。


 馬場は氷辻に、水戸さんのサポートを命じた。


「氷辻、この方に仕事を差し上げて、あなたも手助けジンダカダラヤボンダ」


「かしこまりました」


 この二人は、普段、どんなコミュニケーションをとっているのだろうか?


「では、水戸様、参りましょう。やっていただくことは、たくさんありますよ」


『ま゚』


 水戸さんが最初に申し付けられたのは、庭で飼っている猛獣の餌やりだった。


 家政婦の仕事?


 やや、疑問に思ったが、ここに来てからの初仕事だ。


「この敷地内には、象とライオン、カバ以外、数々の動物達が飼われております。猛獣は、熊、虎、豹、ワニもいます。なので、猛獣の餌やりをお願いします」


『和゚田゚ア゙キ゚子'(猛獣……)』


 それ、家政婦のマニュアルにあっただらうか?


「で、餌を与えてから、中を掃除してください」



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