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MITO

第4章 初勤務

「この、ちょうどいい腐敗具合がいいんです。では、これを」


 水戸さんは、やや抵抗はあるものの、その箱を受け取り、恐々とハイエナのオリに向かった。


 オリの下に、小窓がある。そこから餌を入れるのであろう。


『ル゚ン'ル゚ン'(怖い怖い怖い怖い)』


 水戸さんはソッと小窓を押し開ける。


 飢えたハイエナは、匂いにつられ、向かってくる。


『コ゚ォ~ーッ(きゃっ!!)』


 だが、ハイエナは立ち止まり、すぐ後退りをした。


 なんとなく、ハイエナの様子がおかしい。


『?゚』


 水戸さんが近寄ると、ハイエナは距離を取り、すぐに後ろを見せる。


『だ゚い~て`(襲ってこないわね)』


 ハイエナに餌をやるも、しばらくはその餌を食べようとしない。


 次に、ハゲ鷲にも与える。


 だが、ハゲ鷲も警戒しているのか、近寄らない。


 水戸さんの異様な出で立ちに、動物達は、危険を感じ、怯えていた。


 そのため、難なくペットの世話を終えることができた。


 氷辻は次の仕事を与える。


「水戸さん、次はトラにいきましょうか」




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