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君を好きにならない

第7章 攻められました

リビングの方から
ドタドタと
真琴の足音が聞こえたと思うと

「は、早かったですね!
お帰りなさい」

と、真琴は
リビングから顔を出した


「おぅ」

えーっと…



帰って来たら
いつもどうしてたっけ

いつものペースがつかめず
なんとなく
ベットのある部屋へ行き
着替えようとしてると
なぜか真琴も部屋に入ってきた


「どした」


「も、もう寝ます?」


「いや、着替えてるだけだ」


「わかりました」


分かったと言ったくせに
部屋から出て行こうとしない
真琴の顔を見ると

真琴の顔には
こう書いてあった

「話、聞いて下さい!」

と。


(苦笑)
わかりやすいのも
良し悪しだな。


そんな真琴を見てると

さっきまで
気まずく
重かった俺の心が
ふっと軽くなったから
不思議だ


こんな状況になっても

お前に
ひかれて
どうしようもねえよ




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