君を好きにならない
第13章 追跡
居酒屋からの帰り道
俺とマサシは
いつもより
ゆっくりと歩いていた
明後日
真琴に会う
そのことが
お互いを
ザワつかせていた
「ちょっと…寄るか?」
「はい」
もう少しで
マンションなのに
なんだか帰りたくなくて
俺は
近くの公園にマサシを誘った
人気のないベンチに座ると
冷たい風が心地よくて
やっぱり酔ってるんだな…
なんて感じながら
俺は空を見上げた
「明後日…」
「ん?」
「何時にアパートに行くとか
決まってるんですか?」
「だいたいは決まってるんだけど
まだ真琴には連絡してないんだ。
あいつの返信が
…なんか怖くてな(苦笑)」
「そっけないと
…凹みますよね」
「そうなんだ。
情けねーだろ?」
「情けないなんて思いませんよ。
俺、その気持ちすごく分かるから。
でももっと…司さんは
強い人だと思ってました。
こんなに凹んだり
寂しがったりする人には
見えなかったです」
「がっかりしたか?(苦笑)」
「いいえ。
もっと好きになりました。
俺が支えてもらいたい
色々教えてもらいたい
甘えたいって思ってたけど
すごく…
支えたい
とか
助けたい
とか
頼ってもらいたいって
思いました。
余計なお世話かもしれないけど
なんかもうとにかく
司さんをほっとけなくて…
どんどん好きになって
抱きしめたくて…
すみません」
「いや…謝らなくていい。
感謝してるんだ。
お前が居なかったら
今頃俺は…
酒に溺れてたよ。
ありがとな、マサシ」
「俺は…
したいことをしてるだけだから」
「今日だってそうだ。
明後日真琴に会うの
ビビってんだ、俺。
どんな顔していーのか
わかんなくてさ…
気が狂いそうだったんだ。
一人でいると
あいつのことばっか考えてさ…
まだ真琴とは
仕事が終わるまで
何回も会わなきゃならねぇ。
忘れなきゃいけないのにさ…」
「司さん」
「ん?」
「忘れるためでもいいです」
「え?」
俺とマサシは
いつもより
ゆっくりと歩いていた
明後日
真琴に会う
そのことが
お互いを
ザワつかせていた
「ちょっと…寄るか?」
「はい」
もう少しで
マンションなのに
なんだか帰りたくなくて
俺は
近くの公園にマサシを誘った
人気のないベンチに座ると
冷たい風が心地よくて
やっぱり酔ってるんだな…
なんて感じながら
俺は空を見上げた
「明後日…」
「ん?」
「何時にアパートに行くとか
決まってるんですか?」
「だいたいは決まってるんだけど
まだ真琴には連絡してないんだ。
あいつの返信が
…なんか怖くてな(苦笑)」
「そっけないと
…凹みますよね」
「そうなんだ。
情けねーだろ?」
「情けないなんて思いませんよ。
俺、その気持ちすごく分かるから。
でももっと…司さんは
強い人だと思ってました。
こんなに凹んだり
寂しがったりする人には
見えなかったです」
「がっかりしたか?(苦笑)」
「いいえ。
もっと好きになりました。
俺が支えてもらいたい
色々教えてもらいたい
甘えたいって思ってたけど
すごく…
支えたい
とか
助けたい
とか
頼ってもらいたいって
思いました。
余計なお世話かもしれないけど
なんかもうとにかく
司さんをほっとけなくて…
どんどん好きになって
抱きしめたくて…
すみません」
「いや…謝らなくていい。
感謝してるんだ。
お前が居なかったら
今頃俺は…
酒に溺れてたよ。
ありがとな、マサシ」
「俺は…
したいことをしてるだけだから」
「今日だってそうだ。
明後日真琴に会うの
ビビってんだ、俺。
どんな顔していーのか
わかんなくてさ…
気が狂いそうだったんだ。
一人でいると
あいつのことばっか考えてさ…
まだ真琴とは
仕事が終わるまで
何回も会わなきゃならねぇ。
忘れなきゃいけないのにさ…」
「司さん」
「ん?」
「忘れるためでもいいです」
「え?」