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君を好きにならない

第13章 追跡

「やっぱり
名前…間違えられてもいいです。
なんかそんなの待ってたら
時間かかりそうだし(苦笑)
今からでもいいです。
真琴さんを
忘れるためでもかまわないです。
マンション帰りたくなかったり
一人が寂しいなら
いつでも

俺の部屋に」



忘れるためでもいいなら
今すぐにでも行きたい

真琴の荷物だらけの家には
帰りたくないんだ


もしもこのまま
マサシに
抱きしめられたら


俺はもう

ブレーキが効かない





「これから…来ますか?」





「いや…

今日はやめとくよ。


もう少し…時間くれ」





こんないい奴を

悲しませるわけにはいかない






お前に寄りかかる理由は

真琴を
忘れるためでしかなくて

自分を癒すためでしかない



せめて


せめて
真琴に会って
俺の気持ちに
少しでも整理がついたら



そしたら

その時は…



「わかりました」

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