隣は空席のまま…
第6章 一軒家の他人
すると、玄関から人が入ってくる音が聞こえた
ソファで唖然としていたが…玄関に気が向いた
「――――…あら、主の帰りを待ってるだなんて…いつから忠犬になったのかしら?」
リビングに入るなり私を見つけたホタルが少し酔いながら声をかける
「おかえり――――…忠犬って…
今部屋に行くところ――――…立ち眩みしちゃって尻もち着いたのよ……」
馬鹿にされると思い冷めた目でホタルをみたら――――…
ホタルの顔が真っ青になった
「立ち眩み――――って、大丈夫?!他は?何か――――どこかおかしくない?」
「え///ホタル?大丈夫――――…本当に立ち眩みがしただけだから!」