隣は空席のまま…
第1章 嘘つきの魅力
「バカね―――…“不倫”は、犯罪よ」
…法律で…罰せられるのだ…犯罪なのはわかっている…
「///わっ解ってるわよ……」
嘘―…解ってないくせに…
解ってるフリをした―――――――――…
「ったく…うまく行かない自分の恋愛を悲観して…街を濡れ鼠みたいに歩いてたって…訳ね……納得…」
勝手に…納得するな…
そう、言ってやりたかったが…ほぼ…正解だ…
言い返せない…
「はぁ~…
まともな子ネズミちゃんの恋愛が上手く行かないなら…私は、ど~したら言い訳?」
ホタルは、新しい煙草を取り出すと…火を点けた…
「///…やっぱり…大変なの?恋愛―…?」
私は、少し遠い目をしたホタルに…聞いた…