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隣は空席のまま…

第10章 壁の大きさ小さ


確認しようにも――――…足がすくんで…動かない




怖い――――…怖いのだ…





強くなりたい…そう、願ってはいても




いざ――――…こんな場面に出くわすと…



動けないものなのだと…自分の弱さにうんざりしてくる





身を隠したが――――…待てど暮らせど…



誰かが自分を探してこちらに来る気配はない





だが――――…






私は、そこから…一時間は動けなかった…






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