隣は空席のまま…
第10章 壁の大きさ小さ
ホタルは嬉しそうに私のとなりで微笑む
こうして見ると…ホタルは整った顔をしている
男でも女でも綺麗なんて…ズルいなぁ…なんて漠然とい羨ましくなる
ホタルはそんな自分は中途半端で嫌いだと言う…
解らなくはない…
私だって…
中途半端な…女だから
「ねぇ、俺も診察室でモニター見れたりする？」
「あ…え？見たいの？」
「“勇ちゃん”大きくなってるか見たい！」
不意に大きな声を出すから私は、慌ててしまった！
「ちょっと、声大きい！！」
すると、隣の妊婦さんがプププっと笑ってこっちを見た
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える