隣は空席のまま…
第10章 壁の大きさ小さ
「彩芽!!バカ言わないの!
彩芽は――――…悪くない!!悪くない!」
いつの間にか…私はホタルに抱き締められていた…
大きな腕――――…やっぱり男性なんだなぁって…感じた
男性に抱き締められたのは久しぶり…
でも、凄く安心出来て――――…甘えれた
ホタルは――――…女なんか抱き締めたくは無いだろうけど
「――――彩芽…」
ホタルの体が私から離れていく
暖かかった温もりが離れていく寂しさを感じた瞬間
私の唇に――――…甘い優しさが触れた…
「彩芽――――…好きよ…」