隣は空席のまま…
第12章 握る手――…それは
ホタル…本当に私の事を心配していた…
なのに――――…
私は…怖かった…
ちゃんと…あの時…ホタルの本心を聞けば良かった
なのに――――…私は意気地無しだ…
私は…換気に喫茶店の窓を開ける――――…
まだ、ブランチには早い時間帯――――…
本当なら…ホタルに玉子サンドをつくってあげるはずだった…
なのに――――…なんで私は逃げるようにここに来てしまったんだろう…
通りに面する窓を開け――――…昨日のバーの残り香を外に逃がす
なんだか…ホタルが私を通りすぎ外へと出ていく感じがして寂しくなった