隣は空席のまま…
第12章 握る手――…それは
開いた窓の外に…ホタルが立っていた…
女装はしていない…スッピンの…男性の姿のホタル…
「///あ…――――ぁ」
「ちゃんと話をしましょ?私たちは…向き合って…なんぼでしょ?」
――――…私は…ホタルの声に…頷いた
向き合って…なんぼ
そうだった…私たちは…並んで歩くのではなく…向かい合い互いをちゃんと認識し理解し…進んでいく
そんなタイプの――――…進みかただ…
ホタルは店に入ってくるなり――――…私を抱き締めた
「///昨日…どんな夢をみたの?怖い夢…だったの?」
「///ごめんなさい…ごめんなさい…あんなひどい態度とってしまって――――…それに、今日…」
ホタルは抱きながら私の頭を何度も何度も撫でてくれた