隣は空席のまま…
第12章 握る手――…それは
「――――好きなのに?…だから…あんなことを?」
私は――――…頷き…うつ向いた
「バカね――――…本当に…彩芽はおバカさん」
呆れたような口調のホタルは…トンっとテーブルを爪で叩く
その音に――――…私はやっと顔を上げることができた
「彩芽――――…だからって…気持ちに嘘をついたら…更に辛くなるだけじゃない?
今まで…ズーッとそうしてきて…良いこと有った?――――…無かったんじゃない?」
ホタルは私を真っ直ぐ見て――――…「ん?」と、更に顔を覗き混むように視線を合わせる
今まで――――…
私はこれまでの自分の恋愛終着点を思い出す…
言われてみれば…バッドエンドの最悪なものばかり