隣は空席のまま…
第3章 記憶の中の甘いズレ
懐かしい――――…
もっと――――…
もっと――――――――――――…
私たちは、確かに…愛し合っていた…
そう思うと……当時の無茶な繋りも――――…大胆にこなせてしまう…
私の中で、何度も男の逞しさを感じては…
「――――もう!!!ダメ――――!」
と、単独で絶頂してみたり!
「お願い!!一緒に――――!!」
と、手を取り合って昇りつめたりした…
私は―――隆太との…最低な行為に――――…
“愛”
を重ね――――…自分を、正当化した――――…
そんなの――――…幻想でしかないのを
頭の片隅に…思いながら…