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隣は空席のまま…

第5章 敗北者に優しくない世界



そこには…


手に買い物袋をぶら下げた――――…




バーのマスターがいた…




「――――――ん?……珈琲でも…飲もうか」








マスターは、私の姿を見て――――…何かを感じ取ったのか…




何も聞かず――――――――…



そう……言って




買い物袋の一つを…



私に持たせた――――――――――――…









「……………はい」






私は、うつ向いたまま――――…




マスターに着いていく選択しか……与えられなかった…




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