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青鬼の怪~あなたは、これを信じますか?~

第1章 妹からのメール

 それでも、青鬼は嗤い続けた。
小さく不気味な蛇をつかみ、この世のすべてのものを手にしたかのような勝ち誇った顔で。
 あまりの恐怖に、私は気を失った。夢の中で気を失うというのもおかしなことだけれど、その瞬間、意識がスウと暗闇に吸い込まれて、何もかもが判らなくなってしまったのだ。
  ハッと気づいた時、私は微睡みに微落ちる前と同じように、自室のベッドで横になっていた。
 着ているものも普段着で、特に変わったところはない。
 やはり、あれは夢だったのだ。
 私はまだ際限のない恐怖に囚われていたが、心は激しく動揺していた。
 今のは一体、何だったのか?
 よく予知夢という言葉を耳にするけれど、よもや、そんなものではない。
 父方の祖母は現在、愛媛の片田舎に一人で住んでいる。祖父はもう数年も前に先立っている。特に持病があるという話も聞いたことがないし、70歳になった今でも畑仕事を楽々とこなすほどだ。

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