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僕の専属執事は10歳年上

第2章 ~富崎家の家柄~

担任の先生の自己紹介後、朝のHRが始まって少し先生の話を聞いてから、始業式のために体育館へ向かう。

始業式も終わり、再び教室に戻った僕達D組の生徒は、文月先生の話とクラスメート達による自己紹介、プリント配布、プリントの内容などの説明が始まった。

「なぁ」

「え?」

後ろから、背中を軽くつつかれて振り向く。

「わりぃ、ちょっと書くもん貸してくれねえか?
筆箱忘れちゃってさ…。」

僕の後ろの席の男子が、申し訳なさそうに言う。

「良いよ」

僕は、シャーペンを彼に貸す。

「サンキュー」

1枚のプリントに記入が終わり、それぞれ1番後ろの席の人がプリントを集めに来た。

「サンキュー、まじで助かった」

「どう、致しまして」

後ろの席の男子から、シャーペンを返される。

「それでは、終わりのHRを始めます」

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