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僕の専属執事は10歳年上

第2章 ~富崎家の家柄~

僕に庇わられ、大喜びする茶羅。

「坊ちゃま、甘やかしてはいけません」

「まあまあ、僕は気にしてないから」

「だいたい、坊ちゃまは優しすぎるのです
それでは、他の執事やメイド達に―――――」

茶羅の次に、僕への説教を始めるローク。

「もう、ロークはいちいち考えが硬いんだよ
その部分では、まだ茶羅の方が良いよ」

「坊ちゃま!
俺は、坊ちゃまのために言ってるのです」

「まあまあ、お二方
早く、風呂に入っちゃいましょうよ!」

僕とロークの間に割って入り、僕達を宥める茶羅。

「いったい、誰のせいだと思ってるんだ!」

「ローク、この話は終わりだよ
僕も、早く風呂に入りたい」

そう言いながら、僕は服を脱ぎ始めた。

「しかし、泉坊ちゃま…。」

「ローク
主人の命令だよ」

「申し訳ございませんでした、泉坊ちゃま…。」

渋々、納得した様子のロークも服を脱ぎ出す。

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