テキストサイズ

僕の専属執事は10歳年上

第3章 ~突然の前兆~

「泉坊ちゃま
着替えが完了しましたので、食堂の方へ」

「うん」

俺は、坊ちゃまと一緒に食堂へ向かう。

◇道中◇

「ローク
毎回毎回、駅付近まで付き添い面倒くさくないの?」

「面倒くさいなんて、とんでもございません!
泉ぼ…泉さんの身の安全を守るためですから!」

泉坊ちゃまが、始業式から帰って来た日から数週間が経っても、駅付近までの見送りを続けている。

駅に着くまで、何が起きるかわからない。

もしもの為に、俺がそばにいた方が対処出来る。

「ローク、強いし格好良いもんね♪」

そうこう話してる内に、駅付近に着いた。

「じゃあ、行って来ま~す!」

「泉さん、いってらっしゃいませ」

泉坊ちゃまが、駅の中へ入って行くのを見届け、俺は踵を返して富崎邸へ向かう。

「泉坊ちゃま…。」

泉坊ちゃまとは、俺が15歳の時に初めて出会った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ