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僕の専属執事は10歳年上

第3章 ~突然の前兆~

両親が事故で死んで、絶望の底にいた俺を奥様が引き取って下さった。

俺は、奥様に受けた御恩を返すために、執事の仕事を頑張ろうと学生生活と両立して仕事の勉強もした。

武術や銃火器、精密機器、変装や変声、潜入などは父さんから。

家事などは、母さんから教わっていたから執事養成所で、基礎知識を勉強するだけで良かった。

執事養成所で無事に合格した俺に、奥様は当時5歳の泉坊ちゃまを紹介した。

「もう、あれから10年が経つのか…。」

当時、奥様から泉坊ちゃまが中学生になられるまで、泉坊ちゃまの世話係を任される。

泉坊ちゃまは、初対面の俺に対してニコニコの笑顔で懐いてくれた。

その笑顔を見て、俺の中である事を誓った。

奥様から任された仕事。

俺は絶対に、泉坊ちゃまの笑顔を守りつつ世話をしっかりして、奥様への御恩を返すのだと。

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