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僕の専属執事は10歳年上

第3章 ~突然の前兆~

泉坊ちゃまの世話係を始めてから、俺の新たな日々が始まった。

高校に通いつつ、泉坊ちゃまのお世話をしながら執事の仕事もこなす毎日。

大変だけど、辛いとは思わなかった。

泉坊ちゃまの事は、本当の弟が出来たみたいに思えて、接する時間が楽しい。

やがて、年月が流れて泉坊ちゃまが中学生になられた同時に、俺は泉坊ちゃまの専属執事になった。

「結局は、世話係の時と変わってないけどな…。」

さらに、泉坊ちゃまの世話をしている内に抱いてはいけない感情が生まれる。

俺は、泉坊ちゃまに恋してしまったのだ。

現在も、その気持ちに変わりない。

泉坊ちゃまの事を、大切に思い愛している。

だけど、俺と泉坊ちゃまは従者と主人の関係。

ましてや、天涯孤独の俺を救って下さった奥様の、大事な跡取り息子。

奥様を裏切る行為は、俺には出来ない。

それに、泉坊ちゃまは男。

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