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僕の専属執事は10歳年上

第3章 ~突然の前兆~

泉坊ちゃまは将来、奥様の跡を継いで相応しい女性と結婚して、会社を支えて立派になられるお方。

「泉坊ちゃまは、俺の事を親友か兄としか思ってないよな…。」

まあ、同性の時点で叶わぬ恋心…。

それなら、せめてお側で仕えて俺の必要がなくなるその日まで、しっかりサポートしていきたい…。

「泉坊ちゃまに、俺の気持ちを悟られないようにしなければ…。」

◇富崎邸2階・ロークの部屋◇

「よし、一先ずこれで終了っと」

泉坊ちゃまの見送り後、富崎邸に戻った俺は自室で書類の整理や、各執事の報告書などのチェックをしていた。

◇富崎邸・ドアの前◇

「さてと」

昼飯を食べ終えた俺は、富崎邸の敷地内の見回りを始める。

◇角川学園4階・1年D組◇

-泉視点-

「あ~、数学苦手だぁ…。」

「龍一の場合、勉強自体が苦手じゃん(笑)」

「だね~(笑)」

「うわ、ひでぇな~!」

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