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僕の専属執事は10歳年上

第3章 ~突然の前兆~

いつものように、風呂に入って夕食を食べたその日の夜。

僕は何となく、お母さんの部屋に久しぶりに入ってみた。

◇富崎邸2階・桜妃の部屋◇

「お母さんの部屋、久しぶりに入ったなぁ~」

部屋を見回すと、机の下に1つの瓶を発見する。

「何だろう?」

お母さんの机の下に近付いて、その瓶を拾う。

「液体だ」

瓶の中身は、オレンジ色の液体。

「何の液体だろ?」

僕は、気になったので瓶のフタを開けて、液体の匂いを嗅ぐ。

「オレンジジュースの匂いだ」

でも、何で瓶なんかに?

「飛行機の搭乗時間までの間、飲むつもりだったのかな?」

てことは、忘れ物か…。

「うーん、このまま置いてても勿体無いし…。」

今、僕が飲んじゃおうっと。

僕は、瓶に入ったオレンジジュースを全部飲んだ。

◇富崎邸2階・ロークの部屋◇

-ローク視点-

「ん?」

スマホの着信音が鳴る。

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