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知らない世界

第12章 ついに告白

運ばれてきた料理を食べていると、雅紀が小さな声で話しかけてきた。


「なぁ潤、昨日の夜、かずとどこに行ってたの?」

「えっ!?お前寝てたんじゃないの?」

「ウトウトしてて、トイレに行こうと思ったら、お前逹2人で出ていったからさ。
あっ、もしかしてかずが告りに行ったとか?
ねぇ、どうなったの?OKだったの?」

「それは・・・俺の口から言う事じゃないから」

「え~、気になるけど聞けねぇし・・・」

「撃沈だよ」

「えっ!?」


俺達のコソコソ話が聞こえたのか、俺の挙動不審に気がついたのか、かずが答えた。
何も言えない俺は、ハンバーグを黙々と食べ続けた。


「見事に撃沈。
一瞬へこんだけど、今は気持ちを伝えられたことでスッキリしているよ。未練というかそう言うものは一切ないよ」

「ところで・・・誰?」

「それは内緒」

「え~・・・潤一緒に行ったんだろ?どの子?」

「潤には近くまで来てもらっただけだから、顔は見てないよ」

「そうなの?」

「うん」

「な~んだ・・・
まぁモテない俺が言うのもなんだけど、頑張って彼女作ろうな!」

「そうだな」


俺は明るいかずの姿を見て、あらためてホッとし胸を撫で下ろした。





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