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知らない世界

第14章 子供から大人へ

昼間、店の手伝いを全部済ませ、店が始まる少し前に家を出た。


「おっ、潤出掛けるのか?」

「おっちゃんいらっしゃい。
知り合いに、修学旅行の土産届けにな。
酒のつまみにはなんねぇかもしらないけど、お客さんのもあるから、食ってってくれ。
じゃあお袋、行ってくるは」

「潤、彼女か?」

「ちげぇよ・・・じゃあな」


俺はお土産をカバンに入れ、足取りも軽く、でもかずの事を思うと重く、翔さんのマンションに向かった。


「こんなの渡したら、またガキって言われるかな?」


俺も今まで彼女とかいたことなかったし、だからどんなものを買ったらいいかわからないし。
でも付き合ってる人って、こんなの持ってたような・・・

マンションに着き、エレベーターを待っていた。


「あっ、来た・・・」


エレベーターのドアが開くと、綺麗なお姉さんが服装を整えながら降りてきた。


「イテッ!」

「もう・・・邪魔よっ!!」

「おいっ、自分からぶつかっておいて、何だよその態度は」

「ガキが生意気なんだよ」

「何だとコノヤロー・・・」


追いかけようとしたけど、翔さんが待ってくれてるから、諦めて部屋に向かった。


「俺もまるくなったな・・・」






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