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知らない世界

第14章 子供から大人へ

そっと目を開けると、息をきらしながら気だるそうな顔で俺を見つめる。
顔が近付き唇を重ねた。
そのとき、ジュボッ!と音をたてて俺の中から翔さんが出ていった。


「どうだった、初めてのHは・・・」

「バカ、そんなこといちいち聞くなよ」

「おっ、口調がいつものお前になったな。
さっきまでは女の子みたいに、あんあん言ってたのな」

「うるさい、言うな!・・・あっ」


俺をギュッと抱き締めた。
そして頭を優しく撫でた。


「これが前に言ってたキスより恥ずかしい事。
まぁ、Hだって別に恥ずかしい事じゃないんだけどな。惚れあったもの同士、そう言う気分になるのは当たり前の事だからな」


何か素に戻ったら急に恥ずかしくなってきた。


「で、どうだった?
俺とのHは・・・気持ちよかったか?」


抱き締められた胸の中で、小さくうなずいた。


「そっかぁ・・・よかった。
俺も男とするのは初めてだからか、正直ドキドキしたよ。
初めてHしたときのこと、思い出したよ」


その言葉、わからないけどちょっと複雑な思い。


「なぁ、1つ聞いてもいいか?」

「何だ?」

「その・・・
綺麗なお姉さんとするほうが・・・いい?」


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