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知らない世界

第2章 まさかのクラスメイト

苦しさのあまり、意識がもうろうとしてきた。


「若!こんなところで何を・・・
カタギに手を出すのはやめてください。
あっ、彼は・・・」


・・・誰だ?


「あっ、警察・・・
おいっ、若を車に乗せろ。
お前達は、さっさとどこか行け」


んっ?何か体が浮いたぞ?
何・・・俺はどうしちゃったんだ?


「とりあえず組へ戻るぞ」


組って何?
俺はどこに連れていかれるの?


「おいお前、大丈夫か?
しっかりしろ。すぐに手当てしてやるからな」


その声にうっすらと目を開けると、二宮についていたあの人の顔が見えた。
凄くきれいな顔をしてる。
本当にこの人ヤ⚪ザなんだろうか。


「うぅぅぅ・・・」

「しっかりしろ、しっかり・・・」


俺の髪と頬を優しく撫でた。
その心地よさに、俺はそのまま気を失った。
そんな俺をこの人は、優しく優しく頬を撫で続けた。


俺達が立ち去った直後、誰かの通報で警察が現場に到着した。


「雅紀のやつ、お袋に届けてくれたかな?」

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