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知らない世界

第15章 しばらくの別れ。

唇が離れると抱き抱えられた。


「シャワー浴びよう」


抱き抱えらた俺の中から、翔さんの出したものがポタポタと垂れ落ちた。


「翔さん、床・・・汚しちゃった」

「気にするな、後で拭けばいい」


熱めのシャワーを浴びる。
体をきれいにしてもらっていると、また感じて反応して2回戦・・・
それがいつもの俺達。
でも今日は違う。
俺の体をきれいに洗って、先に出ていく翔さん。


「何だかいつもと違う気がするな。
・・・てかそう言えば俺、服ないじゃんかよ。
どうしよう」


タオルで体を拭いていると、いつもの上半身裸の翔さんが、紙袋を持ってきた。


「お前に似合いそうな服買ってきた」

「あっ、ありがとう」


服に着替え、部屋に戻ろうとすると、俺の中からこぼれ落ちた物で、廊下が汚れたままだった。
俺は雑巾で拭き取った。


「冷静にこの状況を見ると、かなり恥ずかしいんだけど・・・」


全部きれいに拭き取り終わり、料理をリビングに運ぶと、翔さんはタバコを吸いながらビールを飲んでいた。
やっぱ何か違う・・・


「お待たせ翔さん」

「おぉ、サンキュー!
その服なかなか似合ってるじゃねぇか。
お前は何着ても似合うな」


翔さんの隣に座り、二人で料理を食べ始めた。



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