知らない世界
第17章 寂しい夜
あれから翔さんとは会っていない。
電話とLINEはいつでもいいと言われたけど、すると余計に会いたくなるからしていない。
かずとも学校では遊んでいるけど、言われた通り遊びに行ったりはしていない。
帰りも一緒には帰らない。
学校の近くまで組の人が迎えに来ているから。
「そんなにも緊迫した状態のかな?」
「えっ!?・・・何が?」
「あっ、いや・・・別に」
一瞬、雅紀といることを忘れていた。
「なぁ潤、最近かず、付き合い悪くねぇ?」
「んっ?付き合いが悪いんじゃなくて、今は俺達といられない事情があるんだよ」
「事情って・・・何?」
「まぁ俺達かたぎの人間には理解しきれない事なんだよ。俺達の知らない世界なんだよ」
「かたぎ・・・知らない世界ねぇ・・・んっ?
そのわりにはお前、かずんとこの事情をよく知ってるよな」
「いやぁ、それはその・・・組の人が来て話を聞いちゃったんだよ」
ヤバイ!
「そんな話、下っぱの人なんか話さないだろ?」
「まぁその・・・翔・・・櫻井さんが来たとき聞いたんだよ」
「ふ~ん・・・でも何で組の事情を組の人間じゃないお前に話したりするんだ?」
電話とLINEはいつでもいいと言われたけど、すると余計に会いたくなるからしていない。
かずとも学校では遊んでいるけど、言われた通り遊びに行ったりはしていない。
帰りも一緒には帰らない。
学校の近くまで組の人が迎えに来ているから。
「そんなにも緊迫した状態のかな?」
「えっ!?・・・何が?」
「あっ、いや・・・別に」
一瞬、雅紀といることを忘れていた。
「なぁ潤、最近かず、付き合い悪くねぇ?」
「んっ?付き合いが悪いんじゃなくて、今は俺達といられない事情があるんだよ」
「事情って・・・何?」
「まぁ俺達かたぎの人間には理解しきれない事なんだよ。俺達の知らない世界なんだよ」
「かたぎ・・・知らない世界ねぇ・・・んっ?
そのわりにはお前、かずんとこの事情をよく知ってるよな」
「いやぁ、それはその・・・組の人が来て話を聞いちゃったんだよ」
ヤバイ!
「そんな話、下っぱの人なんか話さないだろ?」
「まぁその・・・翔・・・櫻井さんが来たとき聞いたんだよ」
「ふ~ん・・・でも何で組の事情を組の人間じゃないお前に話したりするんだ?」