知らない世界
第1章 むなくそ悪い出会い
お袋の仕事を手伝うために、授業が終わるとすぐに学校を出た。
お袋は居酒屋を経営していて、ほぼ毎日のように俺は店の手伝いをしている。
「しまった・・・ちょっと遅くなっちゃったよ。
急いで帰ろ・・・あれ、何だ?」
帰り道の公園、トイレの壁のところに3人、俺と同じ年くらいの学生が何かを囲んでいる。
よく見ると、また同じ年くらいの学生1人を囲んでいた。
「うわっ!あいつら金巻き上げてるよ。
超ムカつくんだけど・・・あっ、だめだめっ!
可哀想だけど、見なかったことにしよ」
気が付いて無視するのは、凄く心苦しいけど、もう喧嘩しないってお袋と約束したから。
「あいつ、大丈夫だったかな・・・」
「どうしたの潤、何かあったの?」
「いやっ、別に何でもないよ」
「お~い潤、ビール1本たのむ!」
「はいよっ!
てかおっちゃん、あんまり飲みすぎんなよ・・・
はいっ、ビール」
店の手伝いをしながらも、からまれていたやつのことが頭から離れなかった。
「やっぱ助けてやればよかったなぁ・・・」
罪悪感でいっぱいだった。
お袋は居酒屋を経営していて、ほぼ毎日のように俺は店の手伝いをしている。
「しまった・・・ちょっと遅くなっちゃったよ。
急いで帰ろ・・・あれ、何だ?」
帰り道の公園、トイレの壁のところに3人、俺と同じ年くらいの学生が何かを囲んでいる。
よく見ると、また同じ年くらいの学生1人を囲んでいた。
「うわっ!あいつら金巻き上げてるよ。
超ムカつくんだけど・・・あっ、だめだめっ!
可哀想だけど、見なかったことにしよ」
気が付いて無視するのは、凄く心苦しいけど、もう喧嘩しないってお袋と約束したから。
「あいつ、大丈夫だったかな・・・」
「どうしたの潤、何かあったの?」
「いやっ、別に何でもないよ」
「お~い潤、ビール1本たのむ!」
「はいよっ!
てかおっちゃん、あんまり飲みすぎんなよ・・・
はいっ、ビール」
店の手伝いをしながらも、からまれていたやつのことが頭から離れなかった。
「やっぱ助けてやればよかったなぁ・・・」
罪悪感でいっぱいだった。