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知らない世界

第1章 むなくそ悪い出会い

あれから、あの公園で誰かがからまれているのは見なくなった。


「おい潤、聞いた?
何か最近、金巻き上げられたりするやつがいるらしいよ」

「あっ、もしかして3人組じゃねぇ?
俺達と同じ年くらいの・・・」

「年まではわからないけど、何か3人組らしい。
えっ、もしかして潤、からまれたとか?」

「違う違う。
ちょっと前に実は見かけたんだ」

「噂だと、どこかのヤ⚪ザの息子だとか・・・」

「次期組⚪ってことか・・・
そんなやつが、学生脅して金巻き上げてるなんてやることちっせえな」

「絶対関わりたくないな。
なぁ潤、もし俺がからまれたら助けてね」

「まずはからまれないことを願うことだよ」

「そうだけど・・・明日は我が身。
俺弱いし、お前なら相手が誰だろうと負けるわけないし」

「俺はもう喧嘩はしないの。
だからお前自信、精々からまれないように気をつけることだよ」

「もう寄り道しないで、おとなしく帰ろ」


あいつら、噂になるほど派手にやってるんだな。
でも自分の立場をたてにするなんて、何というむなくそわるいやつらなんだ。
まぁ俺も、精々あいつらに出会わないように、気を付けて帰ろう。


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