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知らない世界

第20章 いわゆるカチコミ

「クソッ、離しやがれ!」

「暴れるんじゃねぇ!おとなしくしろ!」

「うるせぇ、離せー!」

「このクソガキ・・・」

「うぅぅぅ・・・」


腹を殴られ、俺はそのままの意識を無くした。


「こんなガキ事務所連れていってどうするつもりなんだ?」

「さぁ知らねぇ。
二宮んとこの組長をやりぞこなったから、利用できるもんは何でもってことじゃねぇか?」

「でもこんなただの高校生に、何の利用価値があるのかね」

「さぁね。
俺達は言われた通りにしていればいいんだよ」


こんな会話がされているなんて知らず、俺は気を失ったまま。
どれくらい経ったか事務所に着くと、組員の一人に事務所に担ぎ込まれ、ソファーに寝かされた。


「んっ・・・」

「おいっ、また暴れだす前に縛りあげろ」


手を後ろで縛られた。


「お前見張ってろ」

「どこ行くんだ?」

「ちょっと・・・何か食うもんでも買ってくるよ」

「早く帰って来て、交代してくれよ」

「わかったわかった」

「んっ・・・ここはどこ?」

「おぉ、目が覚めたか」

「・・・あっ、お前は・・・えっ?」

「暴れだす前に、縛らせてもらったよ」






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