無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「オラッ、立てよクソガキ！」

「うぅぅぅ・・・」


襟元を掴まれ無理矢理立たされ、膝でまた腹を蹴られた。


「おいっ、何だこのガキは」

「はいっ、こいつは二宮のところの息子の同級生で、よく出入りしているヤツです。
さっき女に絡んでいて・・・」

「二宮のところのね・・・
ただの高校生のくせにヤンチャそうな、いい目していやがるな」


苦しくてうずくまる俺の髪の毛を掴み、顔を上げさせた。


「ふんっ・・・」

「何がおかしい？」

「あんた達の女、みんな尻が軽いんだぜ」

「はぁ？どういう意味だ？」

「どういう意味も、そのままの意味だよ」

「ちょっ、ちょっとあんた、いい加減な事言うんじゃないわよ！」


・・・バシッ！


「何しやがる、尻軽女」


翔さんのところに来ていた女が近づき、俺を平手打ちした。


「お前、ヤ○ザ相手にいい度胸しているな。
とりあえずこのガキ、事務所へ連れていけ」

「どうするんですか、このガキ」

「まぁ俺に任せておけ」

「はいっ・・・ほら立てよ！」


車に押し込まれた。
窓の外を見ると、あの女は一緒にいた男と２人、車でどこかへ行った。