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知らない世界

第20章 いわゆるカチコミ

「はぁ・はぁ・はぁ・・・痛ぇ・・・」

「おとなしくしていれば、痛い思いしなくてもすんだのに」


背中を向け煙草を吸う男。


「なぁ、ちょっと聞いてもいいか?」

「何だよ」

「あんたさ、もしかして男に興味ある?」

「なっ、何言ってんだお前。
あるわけ・・・なっ、ないだろ」

「そうか?
でも俺の体見てドキッとしたんじゃねえ?」

「しっ、してねぇ。するわけねぇだろ」


こいつ、かなり動揺してるな。


「実は俺、興味あるんだ。
あんたみたいな人、ちょっとタイプなんだよね」

「何言ってるかわかってるのか?」

「わかってるよ。
どうせ縛られて何にもできないんだ。それなら少しでもいい思いしたいし・・・」  

「お前・・・」


煙草を消して、ゆっくりと近付いてくる。


「誰も来ないんだろ?
あんただって見張りさせられて、少しはいい思いしたいだろ?・・・いいぜ」


俺の前にしゃがみ込む男。
手を伸ばし、首元から触りだした。


「はぁん・・・」


息を吐くように声を出した。


「ゴクンッ・・・」


生唾を飲み込みながら、手を少しずつ下へ下ろしてきた。


「あんっ・・・」


乳首に指が触れると軽く声をあげてみた。



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