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知らない世界

第20章 いわゆるカチコミ

「お前、ここきっ、気持ちいいのか?」

「うん・・・」


薄目を開けてうなずいた。
経験者のはずなのに、初めて裸を触るような手つきで俺の乳首を指で摘まんだ。


「うんっ・・・あんっ・・・」


体をくねらせ、声を出した。


「はぁ・はぁ・はぁ・・・」


興奮してきたのか、男は息が荒くなってきた。
顔がゆっくり近づき、乳首を舐め始めた。


「あっ・あっ・・・あんっ」


荒くなってきた鼻息が体にかかる。
乳首を舐めながら、俺の下半身に自分のものを擦りつけてきた。
男の下半身が、どんどん硬くなってきた。


「はぁ・・・なぁあんた、あんたも服脱ぎなよ」

「えっ!」

「俺だけ裸は不公平だろ?
それにあんた、硬くなってきてるじゃん」


足を曲げ、爪先で男のものを触った。


「ズボンも脱ぎなよ、いいことしてやるからさ。
俺、結構上手いんだぜ」


微笑み、舌で自分の唇を舐めた。
慌てて服を脱ぐ男。
俺は物欲しそうに、男を見つめた。
服を脱ぎ捨てると立ち上がり、ズボンに手をかけた。


「今だ!」


俺は少し体を寝かし、男の股間を思い切り蹴りあげた。


「う"ぅぅぅ・・・」


男がうずくまっている間に、何とか事務所を逃げ出した。

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