テキストサイズ

知らない世界

第21章 人質?

「イッテ・・・
クソッ、昨日から何発殴られてんだよ。
さて、こんな状態で逃げることもできやしねぇ。
どうしよ・・・」



「おはよう!
あっ、おはよう雅紀・・・あれ?潤は?」

「おはよう、かず。
潤なんだけど、家にいないんだ」

「どこ行ったんだ?」 

「わかんねぇ。昨日から連絡取れないんだ。
おばさんが旅行に行って、しばらくいないから飯食いに来いって誘おうとしたんだけど・・・」

「朝家に行ったのか?」

「行ったけどいないし、戸締まりもしてあるし、携帯つながらないし・・・」

「どうしたんだろ・・・」

「何度かかけ続けてみるよ」

「うちのものに連絡して、探させよう」


俺は事務所に電話をかけた。


『もしもし、俺だけど』

『もしもし、あっ若、ご苦労様です』

『櫻井か大野いねぇか?』

『兄貴達は親父さんの病院へ行ってます』

『そうか・・・
授業が始まるから、伝えておいてくれないか。
潤が昨日から連絡が取れなくて、家にもいないみたいなんだ。
何人か手が空いているやつがいたら、潤のところに様子を見に行ってもらいたい』

『潤が?わかりました、兄貴に伝えます』

『よろしく頼む』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ