知らない世界
第21章 人質?
「お前の事が、よっぽど大事なんだな。
2代目の友達っていうだけで、組長が会長候補を辞退することになるなんてな」
俺には事の重大さが正直わからない。
でもかずや翔さん、組の人はもちろんかずのお父さんに申し訳ないという気持ちで一杯。
「昨日までの威勢の良さはどこへ行った?
最初からそうやって大人しくしていれば、可愛い顔に傷付けることはなかったのにな」
俺の髪を掴んで上を向かせた。
今の俺には、抵抗する力も気力もなくなっていた。
「あちらさんが来るまで、部屋に閉じ込めておけ。
これだけ痛め付けてあれば、机に縛り付けることもないだろ」
「こっちへ来い!」
引きずられるように、また隣の部屋に連れていかれた。
フラフラで何かにつまづき、転びそうになった俺を昨日の男が受け止めた。
「ほら、しっかりしろ・・・?
お前、泣いてるのか?」
「あっ!」
知らないうちに俺は涙を流していた。
「俺は何て事をしたんだろう・・・えっ?
あんた・・・」
なぜか俺をギュッと抱きしめた。
「結果はどうであれ、すぐに助けに来るから我慢しろ。
手首のロープ、少しゆるめておくからな」
「あんた・・・ありがとう」
2代目の友達っていうだけで、組長が会長候補を辞退することになるなんてな」
俺には事の重大さが正直わからない。
でもかずや翔さん、組の人はもちろんかずのお父さんに申し訳ないという気持ちで一杯。
「昨日までの威勢の良さはどこへ行った?
最初からそうやって大人しくしていれば、可愛い顔に傷付けることはなかったのにな」
俺の髪を掴んで上を向かせた。
今の俺には、抵抗する力も気力もなくなっていた。
「あちらさんが来るまで、部屋に閉じ込めておけ。
これだけ痛め付けてあれば、机に縛り付けることもないだろ」
「こっちへ来い!」
引きずられるように、また隣の部屋に連れていかれた。
フラフラで何かにつまづき、転びそうになった俺を昨日の男が受け止めた。
「ほら、しっかりしろ・・・?
お前、泣いてるのか?」
「あっ!」
知らないうちに俺は涙を流していた。
「俺は何て事をしたんだろう・・・えっ?
あんた・・・」
なぜか俺をギュッと抱きしめた。
「結果はどうであれ、すぐに助けに来るから我慢しろ。
手首のロープ、少しゆるめておくからな」
「あんた・・・ありがとう」