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知らない世界

第24章 久しぶりの温もり

「おはよう潤。
あっ櫻井さん、おはようございます。
傷のほうはどうですか?」

「ありがとう、昨日よりは楽になったよ。
雅紀、今日帰り若と一緒に潤を乗せて帰るけど、いいか?」

「えっ!?潤をどうするんですか?」

「どうもしねぇよ。
昨日の今日だから、念のためな。
親父さんにも会いたいって言ってるからさ」

「わかりました。
昨日の事で何かされるのかと思ったよ。
じゃあ行ってきます・・・んっ?どうした潤」

「んっ?・・・べっ、別に何でも・・・」


よくもまぁ翔さん、雅紀と普通に話せるな。
あとちょっと遅かったら、雅紀に見られてたんだよ。
もし見られてたら・・・


「お前、顔が赤いけど大丈夫か?
もしかして熱でもあるんじゃねぇ?」

「あっ、本当だ。顔が赤いな。
傷の加減で熱でも出たか?」


俺のおでこをさわる翔さん。


「ちっ、ちげぇよ。雅紀、行くぞ!」

「・・・?じゃあ櫻井さん、行ってきます」

「よし行ってこい!」


俺達に手を振る翔さん。


「べぇ~!」


振り返り、翔さんに向かってガキのようなことをした俺。
そのガキのようなことをし返してきた翔さん。
それを見た俺は、笑顔で手を振り雅紀と歩いて行った。

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