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知らない世界

第24章 久しぶりの温もり

朝、翔さんの腕をすり抜け、学校へ行く準備をした。


「イテッ!今が夏でなくて良かったよ。
夏服なら胸の包帯、見えちゃうからな」


そんなことを考えながら、制服に着替えた。
まだ翔さんは眠っている。
その間に有り合わせで朝ごはんを準備した。


「おはよう潤」

「あっ翔さん、ごめん起こしちゃったね。
どう、まだ痛い?」

「まぁな。昨日よりは落ち着いたけど」

「そっか・・・朝ごはんできるから食べて。
俺もう少ししたら出掛けるけど・・・」

「俺も今電話したから、メシ食い終わる頃には迎えに来るよ」

「そう。じゃあ鍵ポストに入れておいて」

「今日学校に若を迎えに行くとき渡すよ。
お前もその時一緒に乗っていけ」

「俺はいいよ」

「昨日の今日だから、もしかしたらってこともあるだろ?」

「・・・わかったよ」

「ちょっとビビってるか?」

「ビッ、ビビってねぇし・・・」

「お~い潤!起きてるか」

「雅紀だ・・・俺行くわ。
食器置いておいてくれればいいからね。
いってきます・・・あっ!」


ドアの前でキスをされた。
唇が離れると同時に雅紀がドアを開けた。
間一髪!







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