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「おいっ、あの２人を中に連れていけ」


翔さんの指示で若い人が、２人を中にに連れていった。


「やったな潤。お前強いな」

「お前もやっぱ強いよ」


車に戻ると翔さんが怖い顔して俺達を見ていた。
俺は嫌な予感がした。　


「櫻井、多分奴ら・・・」

「失礼します・・・」

「・・・？うわっ！」


かずの顔を平手打ちした。
驚いて翔さんの顔を見ると、俺も殴られた。


大野さんと他の人達が凍り付いた。


「何してるんですか。
もしもの事があったらどうするんですか」

「あいつら絶対名張んとこの奴らだよ。
逆恨みで襲ってきたに決まってる」

「多分そうだと思います。
でもそれは、俺達のやることです。
お前達もどうして２人を止めなかった？」

「すっ、すみません。
あまりにも反応が早く、それに２人共いい動きをしてたから、つい見てしまいました」

「バカヤロー！」


若い人たちを翔さんが怒鳴った。


「とにかく何もなくよかった。
若はもう中にお入りください。
潤を送ったら、戻ってきます・・・潤、行くぞ」

「あっ、はい」


助手席に乗り込んだ。
運転している翔さんの横顔は・・・怖い。