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知らない世界

第3章 反省

「へぇ・・・結構きれいにしてるんだな。
どうする?ベッドに横になるか?」

「はい、今日はもう寝ます」

「よし、ちょっと待てよ」


布団をめくり、ベッドに座らせてくれた。


「どうした、やっぱまだ痛むのか?」

「えっ・・・いや、別に・・・」


気がついたら俺は、またこの人の服を握ってしまったいた。
慌てて手を離した。


「いいか、そっと寝かすぞ」


ゆっくりと足を上げ、俺の体を包み込むように、そっと寝かせてくれた。


「大丈夫か?痛くない・・・か?」


至近距離で目が合い、しばらく見つめあった。
吸い込まれてしまいそうな、大きな瞳。
心臓やぶりの坂を走っているくらい、ドキドキしている。
その坂を走ったことはないけど・・・
俺の心臓の音、絶対に聞こえてるよ。


「潤・・・」


店の手伝いをしていた雅紀の声で、俺達は慌てて離れた。


「じゃ、じゃあな。
薬置いておくから、ちゃんと飲めよ」

「あの・・・服・・・」

「そんなんでよかったら、やるよ」


そう言って、この人は雅紀とすれ違いに部屋を出ていった。

どうしてあんなにドキドキしたんだろう。


「治ったら服、返しに行こう」

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