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知らない世界

第26章 お仕置き

「また昨日、あいつらの家でアホぼんかばって撃たれたんだってな」

「アホぼん?・・・かずの事ですか?」

「そう、二宮んとこの2代目。
お前も本当に気を付けないと、命落としかねないぞ」

「今回はたまたまですよ。
俺は組員じゃない、ただの高校生ですよ」

「若目頭の男(もの)だったら、それなりの覚悟はしておかないとな」

「先生・・・ちょっ・・・あの・・・えっと」

「ハハハッ・・・
でも硬派なあいつがお前みたいなガキに惚れるとはなぁ」


俺は何も言えず、ただ顔を赤くして下を向きながら服を着た。


「そう言えば廊下にいたガキ、この前お前ん家にいたガキだよな」

「あぁ雅紀ですか?
そうです、あの日俺と連絡が取れないからって心配して来てくれたんです。
子供の頃からの友達です」

「そっか・・・
何かあいつもお前達と同じ臭いというか、空気というか、感じるんだよな」

「同じ空気?」

「言っていいかわからないけど、あいつはお前をただの友達とは思ってないんじゃないか?」


朝の事が頭をよぎった。


「昔からいつも一緒にいる、ただの仲のいい友達ですよ。
じゃあ、ありがとうございました」



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