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知らない世界

第27章 戻った生活

「一応大学行って、経営とか経済とか勉強しようかなってな。
ところで潤、お前は?」

「俺は勉強嫌いだから、大学はいかない。
調理師の学校行って、自分の店持ちたいんだ」

「おばさんの店は?」

「行きたい学校が少し遠いから家は出るつもり。お袋の手伝いはできなくなるけど」

「一人暮らしするのか?」

「うっ、うん・・・まぁそんなところ」

「じゃあいつでもお前の部屋に遊びに行けるな」

「それは・・・」

「あっ、もしかしてお前、彼女と同棲・・・」

「違うよ、彼女はいないよ」

「彼女はってことは、彼氏がいたりして」

「バッ、バカッ!
そんなの・・・いるわけ・・・ないだろ」

「潤?・・・だっ、だよな」

「ところで雅紀はどうするんだ?」

「どこにするかは決めてないけど、俺は就職するよ」


いつも一緒だった俺達だけど、卒業後はバラバラの道を行くんだな。
いつまでも一緒とはいかないのはわかっているけど、やっぱりちょっとさみしいかな。


「将来の話をするなんて、あの頃では考えられなかったよな」

「いまだに変わらないのは、俺達まだ彼女ができてないってこと。卒業までに何とかしないと」


その事は、2人でどうぞ。

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