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知らない世界

第28章 初めての合コン

次の日、かずと雅紀から同じ内容のLINEがきた。


『昨日あれからどうした?進展あった?』

『あれからしばらく公園を歩いて、駅まで送って別れた。進展なし。そっちはどうなった?』


そう送ると、また2人から同じ返事が返ってきた。


『進展なし。
いい雰囲気にはなったけど、そこまで。
グイグイこられて、ちょっと引いちゃったよ』


他の3人はどうかわからないけど、俺達はグイグイこられるのは苦手みたい。
特にかずは、男がと言うか俺がと言うかが好きだったわけで、そんな簡単に女の子に目がいくのは難しいかもな。
じゃあ雅紀はどうなんだ?
病院の先生が言ったみたいに、マジで俺に惚れてるとか?
いやいやそれはない。それはないはず。
なしであってほしい。
ただ単に、グイグイくる女の子が嫌だっただけなんだよ。
そうそう絶対にそう。そうに決まってる。
そうであってくれ。

それにしても俺達3人の高校生活は、女っ毛のない3年間だった。


「俺は結構充実していたし、今も充実しているけどね」


この年で使うのはちょっと恥ずかしいけど、翔さんに出会ってからの俺の高校生活は、凄く幸せでした・・・マル。

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