知らない世界
第29章 見えない恐怖
まもなくして俺達は学校を卒業した。
かずは大学、雅紀は就職、俺は専門学校とそれぞれの道に進んだ。
俺の行く学校は、家からでもなんとか通える場所にあるけど、早起きするのも大変なんで、学校に近いところに部屋を借りた。
学校に近いと言うよりは、バイト先に近いと言ったほうがいいかな。
そして翔さんも引っ越しをした。
今までのマンションよりはセキュリティのしっかりしたマンション。
そのマンションはかずの組が建てたマンション。
かずのところは不動産関係の仕事をしている。
俺の部屋からわりと近い場所。
だから俺の借りた部屋は、早い話がカモフラージュみたいなもの。
ほとんど翔さんのマンションに行っている。
バイト先の居酒屋も、翔さんの知り合いの店。
「ありがとうございました!」
「潤、お疲れ。もういいぞ」
「片付けて、洗い物済ませたら上がります」
「お前は働き者だな」
「ずっとお袋の店を手伝ってたんで、なんともないですよ」
「お前みたいないい子紹介してくれた櫻井さんに、感謝しなくちゃな」
片付けをしていると、店の扉が開いた。
「すみません、今日はもう終わりで・・・
あっ、櫻井さん」
かずは大学、雅紀は就職、俺は専門学校とそれぞれの道に進んだ。
俺の行く学校は、家からでもなんとか通える場所にあるけど、早起きするのも大変なんで、学校に近いところに部屋を借りた。
学校に近いと言うよりは、バイト先に近いと言ったほうがいいかな。
そして翔さんも引っ越しをした。
今までのマンションよりはセキュリティのしっかりしたマンション。
そのマンションはかずの組が建てたマンション。
かずのところは不動産関係の仕事をしている。
俺の部屋からわりと近い場所。
だから俺の借りた部屋は、早い話がカモフラージュみたいなもの。
ほとんど翔さんのマンションに行っている。
バイト先の居酒屋も、翔さんの知り合いの店。
「ありがとうございました!」
「潤、お疲れ。もういいぞ」
「片付けて、洗い物済ませたら上がります」
「お前は働き者だな」
「ずっとお袋の店を手伝ってたんで、なんともないですよ」
「お前みたいないい子紹介してくれた櫻井さんに、感謝しなくちゃな」
片付けをしていると、店の扉が開いた。
「すみません、今日はもう終わりで・・・
あっ、櫻井さん」