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知らない世界

第29章 見えない恐怖

あれから人の気配、視線を感じることはなかった。


「やっぱ俺、疲れてるのかな?」


そんなことを考えながら、アパートへ帰った。
今日はバイト先の居酒屋が定休日。
明るいうちに帰るのは久しぶり。


「ったく、いつもいつもいろんなチラシが入ってるよな・・・んっ?あれっ?」


同じチラシが何枚も・・・の騒ぎじゃない。
ポストいっぱいに入っている。


「おいおい嫌がらせかよ。
俺んちのポストはゴミ箱じゃねぇっちゅうの」


誰かの嫌がらせなのか、詰め込んである。


「も~、何なんだよ」


全部出したら、かなりな量のチラシが入っていた。


「大事な郵便物が入ってなくてよかったよ」


次の日も家に帰ると、今度はゴミが詰め込まれていた。


「何だよ、2日も続けて。
いったい誰なんだよ。この辺のガキか?」


初めは誰かこの辺のガキのいたずらだと思っていた。
それがただのいたずらじゃないと気づいたのはそれから数日後。


「えっ!?郵便物が破られる。
マジ誰なんだよ・・・何か紙が・・・何?」


破られた郵便物の下に白い紙が1枚入っていた。


「これ、どういう意味?」








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