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知らない世界

第30章 恐怖からの解放

明日帰ってくる・・・
それだけで俺は1日頑張れた。
この2日間会ったことを、翔さんに話すべきかどうかは、今まだ迷っている。


「おい潤、櫻井さんはいつ帰ってくるんだ?」

「明日だって連絡ありました。
店まで迎えに来てくれるそうです」

「そっか、もう心配ないな」

「大将、あったことを翔さんに話したほうがいいですかね?」

「そうだな、黙ってないで話したほうが、解決策が見つかるかもな。
それにお前に何かあったら、櫻井さん悲しむだろうからな」

「・・・そうですね、話ししてみます」

「ふふっ・・・」

「大将、俺何か変なこと言いましたか?」

「いやっ、櫻井さんとお前、面白い組み合わせだなぁって思ってさ。
櫻井さんのどういうところに惚れたんだ?」

「えっ?それはその・・・気が付いたら・・・」

「何だそれ」

「もう大将やめてください」

「お~お~照れちゃって、可愛いね」


暖簾を出しに行くと早速お客さんがやって来た。


「あっ、いらっしゃいませ」

「潤君来ちゃった。あっ、俺が1番か。
しばらく潤君独り占めできるね」


今日の仕事もにぎやかになりそうだ。







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