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大野さんの車の中。


「兄貴から連絡あったか？」

「朝、俺からLINEしました。
ちょっと聞きたいことがあって・・・」

「“いつ帰る”とか“早く会いたい”とかか？」

「いや・・・その・・・
帰る時間でその・・・ご飯の支度を・・・」

「何でもう少し素直をなれないかねお前は。
１人で不安だとか言えばいいのに」

「忙しいのに心配かけられないですから」

「本当にお前はいいやつだな」

「そんなことないですよ」

「さぁ、着いたぞ。頑張ってこい！」

「ありがとうございます」

「時間になったら迎えにくるから」

「はい、行ってきます」


車をおり、店に入った。
大野さんは店に入るまで、見届けてくれた。
扉を閉めると、走り出す車の影が見えた。


「おはようございます」

「おぉ、おはよう。今日も頼むよ」

「はいっ、お願いします」


置くの部屋に荷物を置きに行き、エプロンをしながら店に戻る。


「潤、いいことでもあったのか？」

「別にないですけど」

「そうか？昨日より明るいからさ。
櫻井さんが帰ってくるとか」

「べっ、別にそう言うわけでは・・・」


大将に言われると、超恥ずかしい。