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知らない世界

第34章 覚悟

絵に書いたような驚き方。
普通に考えたらあたりまえの反応。


「おいっ、こんな時間に大きな声出しやがって、
兄貴が起きちゃうだろ」


大きな声に、もう一人の人が部屋に入ってきた。


「あっ、兄貴すみません。
こいつが大きな声出しちゃって・・・
ったく、どうしたんだよ」


「あっ・あっ・兄貴と潤が・・・」

「兄貴と潤がどうしたんだよ」

「2人えっと・・・あの・・・
兄貴と潤はできてる・・・」

「はぁ?お前何言ってるんだ?
兄貴と潤は男同士だろ?そんなわけ・・・!?」


惜しげもなく?恥ずかしげもなく?
どれが正しい表現かわからないけど、翔さんはまた俺を引寄せキスした。


「・・・!!」


もう一人の人は、これ以上開かないくらい目を大きく見開いた。
口も開いたまま閉じない。


「おいっ・・・おいっ!」

「・・・あっ・あっ、すみません。
あまりにも驚きすぎちゃって」

「まぁ、当たり前の反応だよ。
俺が男と、ましてや潤とできてるなんて知ったら驚くわな」

「あっ、兄貴・・・マジっすか?」

「あぁ、マジだよ。
こんなこと冗談なんかじゃ言えねぇよ」

「何か・・・すみません」


よくわからないけど謝った。

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